「肩こり」はどうして起こるの?
その「肩こり」を起こす、大きな原因とされているのが「姿勢」と「ストレス」です。
「姿勢」というと、あなたは思い当たりませんか。日常的にパソコンに向かったり、スマートフォンを見たりする時間が長い人が年々増えています。その時の姿勢をよく見てみると、ほとんどの人が胸よりも前に首を突き出して、背中は丸くなっています。この姿勢ではどう考えても、首や肩の筋肉に負担がかかってきます。そんな姿勢を1日に何時間も続けていたら肩が凝るのも当然です。また、それほど悪い姿勢でなくても同じ姿勢を長く続けていると、同じ部分の筋肉に負担がかかり、筋肉は疲労してしまいます。
もう一つの大きな原因が「ストレス」です。仕事や家事の忙しさ、職場や日常生活の中での人間関係など、便利になっていく反面、変化が速く複雑になっていく現代社会の中で、人間は多くのストレスに晒されています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動しているときや緊張しているときに、副交感神経は休息しているときやリラックスしているときに働きます。本来は二つのバランスが取れていることが望ましいのですが、ストレスなどでイライラすると、交感神経が強く働き、筋肉の緊張も高まります。そのような状態が繰り返えされたり、長く続いたりすると筋肉はだんだんと硬くなって、肩こりを引き起こします。
しかも肩こりがあることがまたストレスとなって、脳が痛みに対して敏感になり、筋肉の緊張がなくてもストレスを感じただけで痛みを感じるようになるという、悪循環が起きてしまう可能性があります。